- 鳥羽運送と共に歩んだ40年
- 知人からの紹介で鳥羽運送に入社したのが23歳の時です。今でこそ100名近くの従業員がいますが、その当時はまだドライバー6人の小さな運送会社でした。
その時私は最年少で、ひと回り以上年上の先輩方に本当に可愛がっていただいて、そして一緒に頑張ってきてもう40年近くが経過しました。
その先輩方も徐々に引退され、気付いたら今は自分が最年長ですからね(笑)。
- これだけ長く続けられたのは、もう一重にその先輩方のお陰です。
今振り返って一番凄いなと思うのは、鳥羽運送には当時から縦社会がなかったんですよね。どこの世界にもあるような、いわゆる厳しい上下関係が。
だから先輩方に対して、(愛着を込めて)ちゃん付けで呼び合ったりもしていました。今でも年下の子から森ちゃんって呼ばれることもありますよ(笑)。
こういう雰囲気は他社にはあまりなかったんじゃないですかね。
- 今思い出したんですが、実は若い時に鳥羽運送を辞めて1ヶ月だけ別の運送会社で働いたことがあるんですよ。辞める時に会長(鳥羽社長のお母様)から「どうせ戻ってくるよ」と言われ、そんなことはないと言って飛び出したけど、本当にその通りになってしまった(笑)。
転職先の運送会社で、理不尽なまでの上下関係や大変な労働環境を体感して、そこで改めて鳥羽運送の良さを痛感してしまったんですよね。
- そして戻ってきた自分を、社長も先輩方も本当に温かく迎えてくれて、今まで通り色々と気にかけてくれた。これが、当時から変わらない、鳥羽運送の良さ(社風)じゃないかなと思いますね。
だから離職率も低いし、若い頃から一緒に頑張ってきたメンバーは、今もほとんど鳥羽運送に残っているんですよ。
- 仕事と遊びの相乗効果
- あと個人的なことで言えば、子育てもひと段落したので、休みの日は自分の好きなことを好きなだけ楽しんでいます。特にライブに行くのが好きで、年に6回くらいは行ってますね。
今年はaikoとAdoのライブに行きました。周りからは色んな意味でびっくりされましたけど(笑)。
あとは阪神タイガースの大ファンなので、自分のトラックをタイガーステイストにして楽しんでいます。周りに迷惑がかからない程度にね(笑)。
- 特に大型トラックのドライバーは、その社会的責任や事故を起こした時のリスクの大きさ、時には不規則な生活もありますので、休日はその緊張感から解放される時間を過ごすことで、私の場合は仕事と遊びがいい相乗効果を生んでいるように感じますね。
- そんな私が楽しそうに見えるからなのか、最近は仕事で関わりのある社外の方から転職の相談を受けることも増えました。でも安易な転職は絶対に勧めません。隣の芝生は青く見えてしまうこともあるだろうし、どんな仕事にも大変なことも楽しいこともあるからです。
でも何事も楽しくないと続かないと思いますので、仕事でも自分なりに楽しめるやり方を見つけられたらいいかなと思いますね。
- 無事故無違反の秘訣
- 鳥羽運送には、無事故無違反を10年以上継続している方が何人も在籍していて、先日私もその一人として秘訣を聞かれたのですが、個人的には運かなと(笑)。
でも私以外にも多数いるということで、その要因を考えてみたんですが、一つ思い当たったのが「自主性を重んじる」社風です。
- もし会社から色々細かいことを強制されたら、反発したり、何かあっても会社のせいにしたくなりますよね。
でも鳥羽運送の場合、仕事を遂行すること以外で何かを強制されることがほとんどないんですよ。そうやって自主性に任されると、自然と責任感も強くなりますし、また強制されない分、自分で考えるようになりますよね。
だから周りのドライバーを見ていても、安全運転しているなと感じることが多いです。自分なりに考えてやっているんだと思います。
- 私も若い頃は無茶な運転をしていたこともありますが、今は全く無くなりました。特に、50歳を過ぎてからは、自分の身体能力の変化(視力、反射神経など)に合わせてスピード、車間距離、死角の確認などを調整するようになりました。
過信せずに自身の能力を冷静に看取し、事故を起こさない運転に徹していることが、結果に繋がっているのかもしれませんね。
- 尊敬する若手社員への感謝
- 最近は若手社員でも、仕事姿勢や人望などの面で尊敬できる人が増えてきましたよね。
いい機会なので、私が尊敬する若手社員を2名、ご紹介しますね。
- 一人目は女性ドライバーの中本さん(インタビューはこちら)。
世代性別関係なく誰とでも同じようにコミュニケーションが取れるし、とにかく明るいので、社内の潤滑油になってますよね。しかも、社内で一番仕事をこなしてるんじゃないかと思うほど仕事が速くて正確。
中本さんを見ていると、自分が若い頃はあそこまで真剣に仕事に取り組めてなかったなって思いますよ。最近、いい感じの女性ドライバーが入社してきているのも、彼女の人望によるところもあるんだろうと思っています。
- 二人目は事務員の桑田さん(上の写真の左の方です)。
桑田さんは、業務を終えて帰ってきたドライバーをいつも素敵な笑顔で迎えてくれる、鳥羽運送のムードメーカーです。それだけではなく、運行管理(クライアントからの仕事を受けて社内のドライバーを手配する)という重要な業務を任されているんです。
- 事務員としての仕事もやりながら、社外と社内を繋ぐ運行管理の重責を、嫌な顔もせず率先して引き受けてくれるその姿勢には、本当に尊敬と感謝の念が湧いてきますよね。
そういえば以前、私がミスをしてしまったときも、自らクライアントさんに謝罪の連絡を入れてくれて、しかも私には何の文句も言わないんですよ。それだけでもう頭が上がりませんよね(笑)。